インフルエンザは、毎年秋から冬にかけて流行する感染症で、特に乳幼児や高齢者にとっては重大な健康リスクとなります。
保育園では、子どもたちが密接に接触する環境にあるため、インフルエンザの予防と対策が極めて重要です。
今回は、インフルエンザ予防接種の重要性や効果、保育園での具体的な対策、そして保育士の皆さんが知っておくべき情報をまとめていますので、参考にしてみてください。
また、人財育成協会の東京都保育士等キャリアアップ研修の「保健衛生・安全対策」でも、感染症対策など実践的な部分を学ぶことができます。
対面式の研修で、明日から使えるような実践的な内容が身につきますので、気になる方は、研修一覧より詳細をご覧ください!
目次
1. 予防接種の開始時期と推奨期間
インフルエンザ予防接種は、毎年10月1日から開始されます。
特に65歳以上の方や基礎疾患を持つ方は、10月1日から接種を開始することが推奨されています。
保育園に通う乳幼児は10月26日以降に接種を受けることが推奨されています。
2.予防接種の効果と副作用
インフルエンザワクチンは、インフルエンザの感染を60%程度予防できるとされています。
特に重症化を防ぐ効果が高く、合併症を起こしやすい高齢者や基礎疾患を持つ方にとっては重要です。
副作用
・接種部位の赤みや腫れ、痛み…10%〜20%の人
・全身のだるさや発熱、頭痛など…5%〜10%の人
上の症状が見られることがありますが、数日で自然に改善します。
3.インフルエンザの症状
インフルエンザの特徴は以下です。
・突然の高熱(38℃以上)
・全身の倦怠感、関節痛、筋肉痛
・咳、喉の痛み、鼻水など
風邪との区別が難しいですが、特に子どもや高齢者、基礎疾患を持つ方は重症化しやすく、肺炎やインフルエンザ脳症などの合併症を引き起こすことがありますので、気になる症状がある場合は受診をおすすめします。
4.保育園でのインフルエンザ対策
インフルエンザ感染症は、主に冬季に流行し、特に12月から3月がピークですが、流行の程度とピークの時期はその年によって異なります。
また、インフルエンザの主な感染経路は飛沫感染と接触感染なので、手洗い、うがい、マスクの着用が重要です。その他にも、人混みや密閉空間の回避、適切な換気が推奨されます。
保育園では、習慣化ができるよう早い時期から対策をしていきましょう。
保育園での具体的な対策
・毎朝子どもたちの体温を測る
・咳エチケットや手洗い・うがいの指導を行う
・ほけんだよりを配布し、予防の知識を共有する
・園内の衛生管理を強化し、遊具やおもちゃの消毒を徹底する
5.保育士が意識するポイント
保育士の皆さんは、インフルエンザの流行時期には特に注意が必要です。
以下のポイントを押さえておきましょう
・子どもたちの体調を常に観察し、異常があれば
すぐに対応する
・保護者との連携を密にし、子どもの体調管理に
ついて情報を共有する
・自身も予防接種を受け、感染リスクを減らす
6.インフルエンザの治療方法
インフルエンザ感染症の治療には、
抗ウイルス薬が使用されることがあります。
医師の指示に従い、薬を正確に使用することが重要です。
また、十分な休養も治療の一環として重要です。
7.インフルエンザの登園基準
厚生労働省の感染症ガイドラインでは、 「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては、3日)を経過するまで」出席停止とされています。
園児の場合(最短の例)
まとめ
インフルエンザ予防接種は、感染を防ぐだけでなく、重症化を防ぐためにも重要です。
特に保育園では、子どもたちの健康を守るために、予防対策を徹底することが求められます。
職員・保護者と連携して、子どもたちの健康を守りましょう!
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