【完全版】この記事を見ればまる分かり!保育士等のキャリアアップ研修とは?

キャリアップ研修お役立ち記事

保育士等キャリアアップ研修とは、保育士の待遇改善と専門的なスキル向上を目指して2017年(平成29年)4月から全国一斉に始まった研修制度です。

この研修は、主に一定の経験を積んだ保育士を対象に行われ、研修の受講内容や受講数に応じて役職に就くことでキャリアや給与アップが図られます。

令和6年現在、この制度に関連する処遇改善加算には「処遇改善加算Ⅰ」「処遇改善加算Ⅱ」「処遇改善加算Ⅲ」の3種類があります。

保育士等キャリアアップ研修は「処遇改善加算Ⅱ」のもとで制定されており、保育士は経験年数と研修の分野に応じて「職務分野別リーダー」「専門リーダー」「副主任保育士」などの役職に昇進することができます。

以前は園長や主任保育士を除き、ほとんどの保育士が一般職にとどまっていましたが、この制度により、若手や中堅の保育士も段階的に役職に就けるようになり、キャリアアップがしやすくなりました。

目次

  1. 保育士等のキャリアアップ研修は何科目ありますか?
  2. 保育士等のキャリアアップ研修は何年目から受けられますか?
  3. 研修にかかる費用はいくらですか?
  4. 何時間の受講が必要ですか?
  5. キャリアアップ手当はいくらもらえますか?
  6. 保育士等キャリアアップ研修修了証とは?

1. 保育士のキャリアアップ研修は何科目ありますか?

保育士キャリアアップ研修は、保育士の専門性を高めるために、以下の8つの分野で構成されています。それぞれの分野で専門的な知識とスキルを習得することで、保育士としての能力を総合的に向上させることができます。

①乳児保育

乳児保育研修では、最も個人差の大きい時期にある0歳から3歳未満の子どもたちの発達を支えるための保育技術に焦点を当てます。

この研修では、乳児の睡眠パターンの理解や、適切な栄養摂取のサポートなど、基本的なケアから専門的な知識まで幅広く学びます。また、乳児期の子どもたちの心身の発達を促すための環境作りについても詳しく学ぶことができます。乳児は個々の差が大きく、適切な対応がその後の成長に大きな影響を与えるため、この研修の重要性は非常に高いです。

乳児保育においては、離乳食の進め方についての理解も求められます。さらに、乳児の健康管理や、発達障害の早期発見と対応についても詳しく学びます。これにより、子どもたちの健やかな成長を支えるための総合的な知識を身につけることができます。

②幼児教育

幼児教育研修では、3歳以上の子どもたちの社会性や言語能力の発達を促す活動に焦点を当てます。

具体的には、絵本の読み聞かせや、創造的な遊びを通じた学習が挙げられます。これらの活動を通じて、子どもたちの想像力や創造力を育み、社会で必要とされる基本的なスキルを身につけさせることが目標です。さらに、幼児期は他者との関わり方を学び始める重要な時期であり、適切なサポートを通じて健全な社会性を育むことが求められます。

幼児教育では、小学校とのなだらかな接続についても学んでいきます。特にアプローチカリキュラムやスタートカリキュラムについて理解を深めることに焦点を当てて考えていきます。

また、幼児期に合った環境構成についても深く考えていきます。幼児期の子どもたちが主体的に活動できるような環境を具体的な事例を交えて学びます。

③障害児保育

障害児保育研修では、障害を持つ子どもたちへの適切な支援方法や、関係機関との連携の仕方、施設の種類や違いについても学ぶことができます。

例として、児童発達支援の基礎や、支援ツールの作成体験や使用方法の説明などもあります。これにより、障害を持つ子どもたちが社会において自立し、活躍できるように支援することができます。障害児保育は、個別対応が求められるため、保育士の専門的な知識と技術が重要です。

具体的には、視覚障害や聴覚障害を持つ子どもたちへの対応方法や、自閉症スペクトラム障害を持つ子どもたちの特性理解と支援方法について学びます。さらに、発達障害を持つ子どもたちのための個別計画の作成方法や、その進捗管理についても詳しく学びます。障害児保育研修を通じて、保育士は多様なニーズを持つ子どもたちに対して、適切かつ効果的な支援を提供できるようになります。

④食育・アレルギー対応

食育・アレルギー対応研修では、健康的な食生活の重要性と、アレルギーを持つ子どもたちへの対応策を学びます。

食物アレルギーの基礎知識や、アレルギー対応のお子さんへの対応方法を学びます。これにより、保育士は子どもたちの健康を守りながら、食に関する正しい知識を伝えることができます。

食育は、子どもたちの成長に直結するため、保育士が適切な知識を持つことが重要です。また、アレルギーへの対応は命に関わることもあるため、正確な知識と対応力が求められます。

具体的な内容としては、アレルギーを持つ子どもたちのための除去食の提供方法や、誤食時の緊急対応について学びます。また、食育活動の一環として、子どもたちと一緒に行う野菜栽培や料理教室の実施方法についても学びます。これにより、子どもたちは食に対する興味を深め、健康的な食生活の基礎を築くことができます。

⑤保健衛生・安全対策

保健衛生・安全対策研修では、感染症の予防や、緊急時の対応について学びます。

具体的な内容としては、手洗いの指導方法や、地震などの自然災害時の避難訓練の実施方法があります。これにより、保育士は子どもたちの安全を確保し、緊急時にも冷静に対応することができます。特に、集団生活を送る保育現場では、感染症対策が非常に重要であり、日常的な衛生管理の徹底が求められます。

また、保健衛生の研修では、風邪やインフルエンザなどの感染症の予防策や、ノロウイルスや食中毒の対策についても学びます。安全対策に関しては、火災時の避難計画や、遊具の安全点検方法なども重要な学習内容となります。これらの知識を通じて、保育士は保育施設全体の安全と衛生を維持するためのリーダーシップを発揮することができます。

⑥保護者支援・子育て支援

保護者支援・子育て支援研修では、保護者とのコミュニケーションスキルや、家庭での子育てを支援するためのアドバイス方法を学びます。

例えば、親子で楽しめる遊びの提案や、育児ストレスの軽減方法が挙げられます。これにより、保育士は保護者との信頼関係を築き、子育てのパートナーとして支援することができます。保育士と保護者の協力関係が、子どもたちの健全な成長に大きな影響を与えるため、保護者支援のスキルは非常に重要です。

保護者支援の具体例としては、日々の子育ての悩みを聞く場を設けたり、個人面談や保育者に園の日頃の子どもたちの様子が聞ける機会を作ることなどが上げられます。

また、保護者が参加できる行事、講演会の企画・運営も、保護者支援の一環として重要です。これにより、保育士は保護者との絆を深め、子どもたちの成長を共に支えることができます。

上記6つの研修の対象者

保育所等の保育現場において、各専門分野に関してリーダー的な役割を担う者(当該役割を担うことが見込まれる者を含む。)

⑦マネジメント研修

マネジメント研修では、保育施設の運営に必要なリーダーシップや、チームマネジメントの技術を習得します。園のミドルリーダーとして、モチベーション向上策などが学べます。

これにより、保育士は施設の管理側としての意識の芽生えを促します。保育施設の運営は、適切なマネジメントが不可欠であり、保育士のリーダーシップが重要な要素となります。

マネジメント研修では、業務効率化の手法や、労務管理の基礎知識についても学びます。これにより、保育施設全体の運営効率を高め、職員の働きやすい環境を整えることができます。

また、リーダーシップ研修では、チームビルディングや、職員間のコミュニケーションの促進方法についても学びます。これにより、保育士はチーム全体をまとめる力を身につけ、施設の円滑な運営をサポートします。

対象者

各分野におけるリーダー的な役割を担う者としての経験があり、主任保育士の下でミドルリーダーの役割を担う者(当該役割を担うことが見込まれる者を含む。)

⑧保育実践研修

保育実践研修では、実際の保育現場で直面する様々な状況に対応するための実践的なスキルを身につけます。

子どもたちの個性を理解し、それぞれに合った保育プランの立案などが重要です。これにより、保育士は子どもたち一人ひとりに最適な保育を提供することができます。

保育実践研修は、理論だけでなく、具体的な実践力を養うための研修であり、保育士としての実務能力を向上させます。

具体的な内容としては、観察記録の取り方や、子どもたちの発達段階に応じた保育活動の計画方法があります。

また、保育現場でのトラブル対応や、保護者との連携方法についても学びます。

保育実践研修を通じて、保育士は日々の保育活動において直面する課題を的確に解決するためのスキルを身につけることができます。

対象者

保育所等の保育現場における実習経験の少ない者(保育士試験合格者等)又は長期間、保育所等の保育現場で保育を行っていない者(潜在保育士等)

2. 保育士等のキャリアアップ研修は何年目から受けられますか?

保育士等のキャリアアップ研修は経験年数に応じて、それぞれの段階で必要とされるスキルや知識を身につけることができます。これにより、保育士は自身のキャリアステージに応じた適切な研修を受けることができます。

職務分野別リーダー

【要件】

・ 経験年数概ね3年以上

・ 担当する職務分野(上記①~⑥)の研修を修了

・ 修了した研修分野に係る職務分野別リーダー※としての発令

※乳児保育リーダー、食育・アレルギーリーダー 等

※同一分野について複数の職員に発令することも可能

職務分野別リーダーは、保育士としての基本的な経験を積んだ後、さらなるスキルアップを目指す方に適しています。

3年以上の経験を持つ保育士が対象で、チームワークの向上やコミュニケーション能力の強化など、リーダーシップを発揮するための基礎を学びます。若手のリーダーとしての研修を受けることで、将来的なキャリアパスの選択肢が広がります。

専門リーダー

【要件】

・ 経験年数概ね7年以上

・ 職務分野別リーダーを経験

・ 4つ以上の分野の研修を修了

・ 専門リーダーとしての発令

専門リーダーは、7年以上の経験を持つ保育士が対象です。より高度な専門知識と、チームや組織を牽引するためのマネジメントスキルを習得します。

この研修を通じて、保育士は施設の中心的な役割を担うことが期待されます。ミドルリーダーとしての役割は、施設全体の運営をサポートし、保育士チームをまとめる重要な役割を果たします。

副主任保育士について

【要件】

・ 経験年数概ね7年以上

・ 職務分野別リーダーを経験

・ マネジメント+3つ以上の分野の研修を修了

・ 副主任保育士としての発令

ミドルリーダーとしての経験を積んだ保育士が次のステップとして目指すものです。ここでは、保育施設の副主任として求められる高度なリーダーシップや、組織運営に関する深い知識を学びます。

副主任は、施設全体の運営をサポートする役割を担い、そのための高度なスキルと判断力が求められます。

3.保育士等のキャリアアップ研修にかかる費用はいくらですか?

保育士キャリアアップ研修の受講費用は、多くの自治体や団体によってサポートされており、受講者にとっては原則無料です。

この制度は、保育士の専門性向上とキャリア形成を積極的に支援するために設けられています。

研修費が無料である理由は、国や自治体が保育士の資質向上を重視しており、そのための投資として研修費用を負担しているからです。

これにより、保育士は経済的な負担を気にすることなく、自己研鑽に集中することができます。

4.保育士等のキャリアアップ研修は何時間の受講が必要ですか?

保育士等キャリアアップ研修は、保育士の専門性向上を目的とした研修で、各分野ごとに15時間以上の研修を受講する必要があります。

研修は8つの分野から構成されており、それぞれの分野で必要な時間を確保しています。

特に、副主任保育士や専門リーダーを目指す場合は、マネジメント研修を含む4つ以上の分野の研修を修了する必要があります。

これにより、保育士は自身のキャリアパスに応じた専門知識とスキルを身につけることができます。

5.キャリアアップ手当はいくらですか?

保育士等キャリアアップ研修を受け、役職を発令された保育士が勤めている施設には、次の加算額が支給されます。

職務分野別リーダー:最大月5,000円

専門リーダー・副主任保育士:最大月40,000円

ただし、処遇改善による手当は、施設によって加算対象となる人数が異なります。

最大5,000円加算となる職務分野別リーダーの割合は、園長・主任保育士を除く保育士等全体の概ね5分の1までとなっています。

また最大40,000円加算となる専門リーダーや副主任保育士は、園長・主任保育士を除く保育士等全体の概ね3分の1までと定められています。

キャリアアップ手当は、保育士が研修を修了し、新たな役職に就いた際に支給される手当です。この手当は、保育士のモチベーションを高め、専門性を高めるためのインセンティブとして機能します。

具体的な手当額は施設によって異なりますが、この手当は、保育士の生活を支えるとともに、さらなるキャリアアップを目指す原動力となります。

6.保育士等のキャリアアップ研修修了証とは?

保育士等のキャリアアップ研修修了証とは、保育士が特定の研修プログラムを完了したことを証明する重要な書類です。

この修了証は、全国どの都道府県でも有効であり、保育士としてのスキルアップとキャリアの証となります。修了証を取得することで、保育士は自らの専門性を公式に認められ、転職や昇進の際にも有利に働きます。

具体的には、修了証には受講した研修の内容や期間、取得したスキルが記載されています。これにより、保育士は自らの専門知識やスキルを客観的に示すことができます。

例えば、乳児保育や障害児保育の専門分野での修了証を持っている場合、これらの分野での専門的な知識と技術を持っていることが証明されます。修了証は、保育士がさらなるキャリアアップを目指す際に重要な役割を果たします。

修了証は、保育士としてのプロフェッショナルな姿勢を示す重要な証です。

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